ハープの歴史

楽器の中でもっとも起源の古いもののひとつ。

 

ハープの起源は狩人の弓ではないかと考えられています。

最も古いハープの記録は紀元前4000年のエジプトと紀元前3000年のメソポタミアのものではないかと言われており、 古代の叙事詩やエジプトの壁画に現れ、世界中の多くの音楽文化で発展し独自の展開を遂げました。

 

「ハープ」は、「弓形」「L字形」、「支柱を加えられた三角形状」があります。弓形やL字形は現在でもアフリカ、アジアの各地で広く用いられています。

 

今日「ハープ」と言って大半の人が思い浮かべるのは、支柱を持つ三角形型のハープではないかと思います。これは、ヨーロッパで発達したもので10世紀頃から、アイルランドやウェールズに現れ、吟遊詩人によってヨーロッパ大陸に広まっていきました。

 

16世紀からは♯(シャープ)や♭(フラット)という半音の必要性を受け、さらに工夫をされました。現在でも使われている「レバー」がついたものもここで登場してきます。

 

さらにドイツで、ペダルを踏むと半音高く変化できる「シングルアクション・ハープ」が考えられ、1810年フランスで、1本の弦をペダル操作により3段階に変化させる「ダブルアクション・ハープ」を考案しました。

これが現代のヨーロッパのハープです。

「グランド・ハープ」、「ペダル・ハープ」、「ダブルアクション・ハープ、」「モダン・ハープ」、「オーケストラ・ハープ」などと呼ばれています。

 

 

上記は主に私が使用している「レバーハープ」「グランドハープ」についてふれて書きましたが、長い年月、世界中各地で発展していますので他にもさまざまな「ハープ」があると思います。

また、「ハープだ!」と思っても、厳密には「ハープ」の仲間として分類されないものもあると思います。